

#001 既成概念を覆し、新しい畳文化をつくりたい
畳で作った財布を腰にぶら下げ、畳でできたわらじを履き、緑色の眼鏡をかけた一風変わったいでたちの福島充は、福島畳店の三代目。小淵に店を構えて八十年の畳店を父と共に営んでいる。 長い年月を経て畳はどのように変化したかを尋ねると、「畳は、基本的に昔と作り方や構造は変わっていません。土台


#002 美味しいお菓子は人の心を幸せにする
「ケーキが食べたい。だからケーキ屋になる」菓子作りをはじめて五十年になる「お菓子の家スワン」のパティシエ石川浩の原点は、ごくシンプルなものだった。 従業員曰く「ジャムおじさんに似ている」石川は、柔和な笑顔でお客さんを迎える。工房に朝七時から立ち、閉店後は二階の住居で夕食を食べなが