#004 常に変化していきたい。変化が好きなんです。
誰かに自分の人生を決められるのが嫌だと思ったのは、高校生の頃。大学卒業後、河口拓也は母親が社長を務める会社ではなく、一旦は別の道に。だが、外から母の姿を見て偉大さや大変さに気付き、支えていきたいと思ったという。 今年で創業六十二年の、農業機械修理・販売の株式会社...
#001 既成概念を覆し、新しい畳文化をつくりたい
畳で作った財布を腰にぶら下げ、畳でできたわらじを履き、緑色の眼鏡をかけた一風変わったいでたちの福島充は、福島畳店の三代目。小淵に店を構えて八十年の畳店を父と共に営んでいる。 長い年月を経て畳はどのように変化したかを尋ねると、「畳は、基本的に昔と作り方や構造は変わっていません。土台
#002 美味しいお菓子は人の心を幸せにする
「ケーキが食べたい。だからケーキ屋になる」菓子作りをはじめて五十年になる「お菓子の家スワン」のパティシエ石川浩の原点は、ごくシンプルなものだった。 従業員曰く「ジャムおじさんに似ている」石川は、柔和な笑顔でお客さんを迎える。工房に朝七時から立ち、閉店後は二階の住居で夕食を食べなが