バターが、好き。
- tomoko
- 2017年10月12日
- 読了時間: 2分
みなさんは、風邪をひいてごはんが食べられない日が続き、
やっと熱が下がり食欲が出てきた時にはじめに食べたいものはなんですか?
私は、バターをたっぷり塗ったパン。
トーストしたパンにたっぷりとバターを塗り、溶けたバターがパンに染み込んだところを、
はむっとかぶりつくのが好き。もはや液体となったバターがじゅわ~っと舌の上に染み出
て、加塩バターの程よい塩味が広がる。ほどなくして、まろやかなバターの香りが鼻を抜け、
ムフーとなるのが至福の時間。

冷蔵庫のポケットや上段の奥の方にだいたい鎮座しているバター。
実は紀元前からバターらしきものは存在していて、世界中で愛され、用途も幅広く、
近くにいるのに割とすごいヤツなのだが、その人生(?)は順風満帆ではなかったよう。
その象徴とも言える出来事は、1950年代のアメリカで、アンセル・キーズ博士が「動物性脂肪の摂り過
ぎが心疾患を招く」と発表したことが発端で、動物性脂肪が全人類の敵となったことではないだろうか。
食の欧米化が進んだ日本をはじめとして、動物性脂肪は悪という常識が世界を席巻し、
同時に肉食も同等の扱いを受けた。当時は動物性脂肪の代表格であるバターたっぷりのトーストなんて、
罪悪感の塊を食べているようなものだっただろう。
しかしここ数年、動物性脂肪が絶対悪ではないという様々な研究結果が発表され始めたのだ。
良質な動物性脂肪は体に良いとか、牧草飼育牛のバターを入れたコーヒーで、痩せやすい体になるなんて話も出てきているし、最近はなんだか脂肪よりも炭水化物の方がやり玉に挙がっている。
こんな風に常識は、ころころ変わる。
常識となる情報は、泉から途切れることなく湧き出る水のように次々と溢れ出てくるけど、
それに飲み込まれて溺れるよりも、どんな時でも「好きなものは、好き」と言える強さも素敵だ。
・・・なんて、小難しいことをくどくどと語ってみたものの、
ただ単にバター好きを正当化できる理由を見つけて嬉しかっただけでした。
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