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かすかべのステキ発見ひとマガジン(仮)

#004 常に変化していきたい。変化が好きなんです。


春日部,フリーペーパー,かすかべひと図鑑

誰かに自分の人生を決められるのが嫌だと思ったのは、高校生の頃。大学卒業後、河口拓也は母親が社長を務める会社ではなく、一旦は別の道に。だが、外から母の姿を見て偉大さや大変さに気付き、支えていきたいと思ったという。

今年で創業六十二年の、農業機械修理・販売の株式会社 ホソダ。取締役の河口が力を入れているのは農業のⅠT化だ。

「最先端の農業技術を駆使すれば、省力化や効率化に繋がります。今までこの業界にIT化という概念は無かった。必要無かったのかもしれません。でも今はただ作れば売れる時代ではないし、担い手が不足している。新しい技術を取り入れる時が来たのだと思います」

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伝統やしきたり、土地のしがらみなど農業ならではの問題もあるが、アナログな業界だからこそ可能性があると河口は言う。

「自分は変化を好む人間です。良い変化を肌で感じられるのは楽しくてやりがいがある。全自動運転のトラクターとか、IT化については、“怖い”と思う人もいるかもしれない。でも、新しい変化の中でどのようにやっていくのかを考えることが重要だと思います」

春日部産の米の認知拡大にも力を入れている。毎年三月に開催する農業実演講習会に、米の食味コンテストという試みを取り入れた。農家に持ち込んでもらった米の成分を機械で数値化し、一定の基準に達した米を表彰するのだ。

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「米は他県からもたくさん入って来るから差別化しにくい。数値化することに賛否両論あると思いますし、味覚にも個人差がありますが、指標のひとつとして採用しました。春日部にも有名産地と同じくらい美味しいお米があることを発信し、知名度を上げていきたいんです」

河口は、常にパソコンを手放さない。同社総務にいる奥様によると、仕事後も、休日でもパソコンで仕事をしているという。 そんな仕事人間の河口だが、趣味の料理のことになると話が止まらない。

「からあげ、ローストビーフ。食べることが好きだから何でも作ります」 一番得意の焼肉は、ロースターから肉、タレにもこだわる。仕事も趣味も、ビジョンやこだわりを追及することが、河口の思考の根底を成しているようだ。 来年、農機大手のクボタは、人が乗らずに作業する自動運転トラクターの販売を開始する。百年に一度の大変革期を迎えているという今の農業業界に、河口がいるのは必然かもしれない。

 
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河口 拓也(Takuya Kawaguchi)

株式会社 ホソダ 取締役

住 所|〒344-0005 春日部市八丁目1593

TEL|048-754-5276

 

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