アヤメが、好き。
“いずれ菖蒲(アヤメ)か杜若(カキツバタ)”
太平記をもとに作られたと言われることわざで、どちらも優れていて優劣がつかず選択に
迷うという意味。確かに、菖蒲と杜若は似ている。写真は、美しい紫色に惹かれ、五月
上旬に春日部のとあるところで撮影した菖蒲(のはず)。
菖蒲と杜若の違いは、生育地や開花時期、花の特徴で見分けることができるそうで、菖蒲
は乾燥地で五月上旬に咲き、杜若は水湿地で五月中旬に咲く。
うん、間違いない、これはアヤメだ。
でもまだ油断してはならない。実は菖蒲は、アヤメとも読むがショウブとも読む。ショウ
ブは菖蒲湯に使われる植物でショウブ科。しかしさらに花菖蒲(ハナショウブ)という植物もあり、
これはアヤメ科の植物で菖蒲に似ている。あああ。なんということでしょう。アヤメ・
カキツバタ・ショウブ・ハナショウブと、4種類もでてきた。おまけにショウブ以外はア
ヤメ科の植物で見た目が似ている。前出のように様々な特徴で見分けることができ、
小さい頃キャベツとレタス、エスカレーターとエレベーターをよく間違えていた大雑把な
私にしては、頑張って覚えていると自分を褒めたい。だが密かに私の中では、覚える為に
似ているアヤメ科を全部まとめて
“いずれ菖蒲(アヤメ)か花菖蒲(ハナショウブ)か杜若(カキツバタ)”
ということわざにしていることは、内緒のハナシである。