大和言葉が、好き。
- tomoko
- 2017年9月19日
- 読了時間: 2分
少し前に大和言葉が話題になった。
大和言葉とは何か?
日本語は大きく分けると三種類の単語から構成されていて、漢語と外来語、そしてそれら
以外の我が国固有の言葉、大和言葉から成る。わかりやすい大和言葉を挙げるなら
「ふるさと」「山(やま)」などだろうか。固有の言葉と言っても中国から伝わった言葉もあるため、
きっちり分けるのは難しいらしい。
その大和言葉の中でも、美しい響きや懐かしいと感じる言葉が好きだ。
例えば、来客へかける言葉「ごゆるりと」とか、聞くだけで美しい夕暮れが目に浮かぶ
「たそがれ」。また、使ってみたいけど使えない「お戯れはもうそれぐらいで」など。

“ご冗談を”という意味だが、時代劇の悪代官と町娘の映像が浮かぶのは私くらいだろう
か。
大和言葉を慣れた感じで使えたらカッコいいだろうなあと妄想する。日本語マスターだ
と胸を張れそうだ。しかしあまのじゃくな私、もちろん好きになれない言葉もある。
例えばプレゼントやお土産を相手に渡す時の「つまらないものですが」という言葉や、
「ほんのお口汚しですが」という言葉。謙虚な気持ちを表し、確かに奥ゆかしい感じがす
るが、使うことに抵抗がある。だって、だいたい誰かのためにでもプレゼントやお土産を
買う時は値段に関わらず心を込め、つまらない物も買わないし、汚すなんてもってのほか
だもん!という子供じみた気持ちがひょっこりと顔を出すのだ。発した言葉通りの結果を
現すと言われる“言霊”という考え方が好きな私だし。
いやいや、それでも大人なら、または大和言葉を使いこなすためには、つまらないもので
すがとか、お口汚しですがとか言うのだろうけど、私は言わない。気持ちよく渡したいと
いう自分の気持ちを優先し、選んだ理由やその商品の背景を伝えたり、喜んでもらえたら
嬉しいですと言うのが常で、奥ゆかしい日本文化に小さな抵抗をしている。
やたらと外来語を使うのにも抵抗がある。「コンセンサス」とか「プライオリティ」とか。
普通に、合意とか優先事項って言えばいいじゃん!とこれまた心の中でぶつぶつ。
言葉は時代ごとに、もしくはもっと早いスピードで変化していく。テレビやインターネットから
離れていると、あっという間に置いて行かれることもある。でも焦ることなく、背景にある理由や意
味を知って、自分らしく、なおかつ美い言葉を使い続けていきたいものだ。
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